最先端の心理療法！効果抜群のオープンダイアローグとは？

精神医療が進んでいるフィンランドで発祥をしたオープンダイアローグ。まだまだ馴染みのない心理療法ですがその効果は計り知れないと言われています。特に改善しない精神疾患でお悩みの方におすすめの療法です。

①オープンダイアローグとは？

できるだけ薬を使わずに、本人やご家族の方の気持ちを癒し根底の問題を改善していきます。本人の意見は決して否定せずに、耳を傾けることを基本とされています。

オープンダイアローグとは、フィンランドのケロプダス病院のファミリーセラピストを中心に、1980年代から取り入れられてきました。

当初は統合失調症のクライアントに効果を示していましたが、現在ではうつ病や引きこもり治療にも大きな成果をあげています。

現在では、発達障害の治療にも有効だといわれ初めています。

オープンダイアローグの特徴①薬を使わず対話で心のケアをする

薬が重視される現代の精神医学において、薬を使わず対話で治療するというそのシステムは驚くべきものです。

よく考えると実はこれは古くて新しいやり方であるとともに、コミュニケーションが断絶されるコロナ禍の世界において、より注目されるべきなのかもしれません。

オープンダイアローグの特徴②特徴的なルールがあります

・本人抜きではいかなる決定もなされない。
・依頼があったら24時間以内に、本人・家族をまじえて初回ミーティングを開く。
・治療対象は最重度の統合失調症を含む、あらゆる精神障害をもつ人。
・薬はできるだけ使わない。
・危機が解消するまで、毎日でも対話をする。
・テーマは事前に準備しない。スタッフ限定のミーティングなどもない。
・もちろん幻覚妄想についても突っ込んで話す。
・本人の目の前で専門家チームが話し合う「リフレクティング」がポイント。
・治療チームは、クライアントの発言すべてに応答する。

オープンダイアローグ③本人のことを否定しない

自分とは異なる意見を言われたとしても、本人のことは否定しません。心の声に耳を傾けてあげることから始まります。

たとえクライアントが幻聴や幻覚を訴えたとしても否定をせずにその事実だけを受け入れてあげます。

とことん話を聞き、向かい合う姿勢を作ることによってクラアントの心を穏やかにすることができるようになります。
参考:オープンダイアローグとは何か？齋藤環

②オープンダイアローグの効果

オープンダイアローグは、どんな精神疾患にも有効とされています。１回のセラピーの時間は１時間30分あれば十分だと言われています。

弊社の場合は２時間とっております。クライアントが孤独に感じることがないように毎日の面談が好ましいといわれています。

実際に、毎日セラピーを行なった人と１週間に１回行なった人では改善期間が全く違います。

このオープンダイアローグを利用した場合は統合失調症（精神病棟に入院していた）ケースでさえ、14日間のセラピーで一人でコンビニまで買い物に行けるようになりました。

※上記の日数は弊社のデーターです。

フィンランドのラップランドにおいて、統合失調症患者に対し、このオープンダイアローグを実施。
統合失調症の入院患者は平均して19日入院期間が短縮したと言われています。

③オープンダイアローグにおすすめの状況や精神疾患

オープンダイアローグでは、うつ病や統合失調症などの精神疾患に効果的だといわれています。

＜精神疾患名＞
・うつ病
・統合失調症
・境界性パーソナリティー障害
・引きこもり

＜状況＞
・入院している状況から退院を目指したい
・素早く精神疾患を改善したい
・短期間で最大の効果を出したい

④オープンダイアローグの効果を加速させるために弊社で提供している内容

弊社ではオープンダイアローグの効果を最大限に発揮させるためにも、さらに効果のある方法を模索しました。本当に効果のあった方の事例をもとにご紹介をします。

4-1:オープンダイアローグの手法

弊社で行うオープンダイアローグは、クライアントのご自宅に毎日セラピストが１日４時間のセラピーを行います。※基本的に４日間です。

午前中に２回、午後に２回行います。自然セラピーの日には、半日ほど野外で自然と触れ合うので、毎日２時間かと言われるとそうではありません。

２週間セラピーを行いますが、中２日ほどお休みの期間を設けております。１週間の振り返りを自分の中でしたり家族とゆっくりと過ごす時間になっています。

スケジュールはあらかじめ、エゴグラム分析やヒアリングから組みますが、状況に応じて変動をしていきます。

4-2:必要であれば家事代行により完全栄養食を提供

オープンダイアローグ中に食事のバランスも整える。14日間の間に合わせて気をつけたいことは食事のバランスです。

特に、精神疾患の方は脳への栄養素が不足することで幻聴、幻覚、パニック、うつ病などを発症するといわれています。

・鉄分を摂取する
鉄分は、神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミンの補助をしてくれる役割があります。ですから、鉄分とタンパク質をバランスよく取ることが必要です。

また、体のエネルギーをつくるエネルギー代謝の最終段階において鉄は非常に重要な役割をしています。

ですから、鉄分を積極的にとるためにも、サプリメントと鉄分を多む牛肉を入れた料理を作るようにします。

・タンパク質を摂取する
タンパク質は、神経伝達物質を作る基本となる栄養素です。この神経伝達物質は、脳内において心を落ち着かせるためのセロトニンや、喜びを感じさせるドーパミンなどを伝えてくれる大切な物質です。

ンパク質が不足すると心身のバランスが崩れてしまうという、いわば生命の源です。抑うつ気分は神経伝達物質が不足してひき起こるので、このタンパク質は欠かせません。

このタンパク質を取るためには、牛肉や豚肉を中心とした食生活にするように、調理師及び栄養士が構成をねります。

・炭水化物を減らす
白米、砂糖、小麦粉などは血糖値をあげます。この血糖値が上がると、体からはインスリンが多量に分泌されます。

そうすると、血糖値が下がる低血糖の状態になります。この時に、アミノ酸やビタミンＢ群などが吸収されてしまいます。

このビタミンＢが不足をすると、セロトニンやドーパミン、などの心を安定させてくれるための成分が吸収されて、状況が悪化します。

それを防ぐために、炭水化物などの糖質はできるだけ控えてタンパク質中心の献立を作ります。

4-3:様々な心理療法を組み合わせます

この効果が高いとされているオープンダイアローグに様々な心理療法を加えることで改善を早めています。

＜おすすめの心理療法＞
●森田療法
あるがままを受けいれることができます。

●認知療法
物事の捉え方を変えることができます。

●自然療法
自然の中に遊びに行き一緒に自然に触れることで生きる楽しみを見出せます。

●催眠療法
過去の傷を癒やし、トラウマを緩和することができます。そして心身のストレスから解放をして本来の自分を取り戻すことができます。

等の心理療法に加えて、家族の方へクライアントに対しての接し方を教えたり疑問に答えます。そうすると、クライアントが過ごしやすい環境を整えることができるようになります。

⑤オープンダイアローグの実際のスケジュール

このように、10日間にわたり午前と午後で各２時間ずつカウンセリングや心理療法そして外に出て社会を知ることを行います。

また、この10日間は森田療法を日記で行い自分の感情を観察しました。加えて、家事代行サービスを併用しご家族の心の休息と完全栄養食を摂取しました。

この方の場合は統合失調症により５年間精神病棟に入院をしていました。弊社のセラピーを受けたのちは、ひとりでコンビニでお使いができるようにまで回復をしました。

⑥オープンダイアローグは短期間で改善をしたい時におすすめ

このようにオープンダイアローグは短期間で改善をするためには効果が非常に見込めます。

薬の処方も最終的には減らせるようにしていくことで、本人の生活の質を向上させることができます。

心理療法には様々な種類がありますが、短期間で改善をしたい場合は、このオープンダイアローグを取り入れてみるのもおすすめです。もしもオープンダイアローグという手法にご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。弊社のカウンセリングの特徴については、ライフファクトリーカウンセリングの特徴で紹介をしています。

この記事の監修者

公認心理師:吉田澄中央
ライフファクトリー東京代表。国家資格である公認心理師と産業カウンセラーの資格も保有。催眠療法の講師でもある。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える相談と向き合う。本気で相談者と向き合いアドバイスをするため弊社でも人気NO1

この記事を読んだ方は他にこんな記事も読んでいます。

今日からできる！不眠を改善する具体的な方法を公開 認知療法（CBT)で悪化することはあるの？ パニック障害でお悩みの方へ｜認知行動療法の効果や有効なカウンセリングを公開 認知行動療法を受けたい人必見！具体的な流れやカウンセリング方法を紹介