統合失調症。今では、頻繁に聞く精神疾患のひとつとなりましたね。統合失調症の症状は、妄想や周囲に関心を持たなくなるなど、症状は様々で、主に心や思考がうまく働かなくなる状態をいいます。
現在の日本では、約100 人に1 人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。思春期から40歳くらいまでに発病しやすい病気です。副作用に注意しながら、適切な薬とカウンセリングによって回復することができます。
統合失調症そのものの症状と薬による判断が難しい…と感じる方は、まずは統合失調症がまるっとわかる具体的な症状について紹介を読んでみてください。
そのあとで、この統合失調症の薬の効果について読んでいただけると、今抱えている不安が少しずつ解消されていきますよ。
目次
①統合失調症の薬の効果
処方される薬は、抗精神病薬です。この抗精神薬病薬の役割は、脳内のドーパミン神経の活動を抑えることです。そうすることで、辛い幻覚や妄想を軽減することができます。他にも、考えをうまくまとめられない、気持ちをうまく表現できない、意欲がわかないなどの症状を改善してくれると言われています。
②統合失調症の薬の副作用について知っておこう
統合失調症の薬には多くの副作用があります。しかしながら、しっかりとした説明がないがゆえに、知らないうちに強い薬が処方されていることも頻繁に起こります。
時として、薬は症状を楽にするために必要なツールですが、自分が服用されている薬がどのような効果があり、どのような副作用を招くのかをしっかりと知っておくことが大切です。
2-1:統合失調症の薬の副作用①錐体外路症状
主な症状としては、手がふるえる、体が硬くなるなど、パーキンソン病様の症状です。中には、何か動作をしている時に体が固まる感覚に襲われてしまう、思うように動かなくなるという症状があります。
シャワーを浴びている時や、日常のふとした瞬間に引き起こされます。弊社にもよくご相談をいただくお悩みのひとつですが、決して症状が悪化したのではなく、統合失調症の薬の副作用であることを知っておくだけでも恐怖心は少なくなりますよね。
参考:アカシジア 重篤副作用疾患別対応マニュアル 厚生労働省
2-2:統合失調症の薬の副作用②プロラクチンの上昇
ホルモンバランスが不安定になります。プロラクチンとは、脳の機関が分泌をするホルモンの一つです。
プロラクチンが上昇したことによる症状
・生理が止まる
・乳房がはる
・乳汁分泌
・性欲がわかない
このようなことが引き起こります。
参考:プロラクチンの生理・病理の新展開向精神薬とプロラクチン
2-3:統合失調症の薬の副作用③その他の症状
他にも統合失調症の薬による副作用がいくつかあります。
<統合失調症の薬の副作用>
・口渇(のどの渇き)
・胃腸障害
・排尿障害
・記憶障害
・首が反る
・身体が傾く
・足がムズムズする
・歩きまわる
・無意識に身体が動く
・よだれが多量に出る
・体重が増える
・頻脈
・糖尿病
このようにたくさんの副作用があります。薬は時として助けになってくれますが、多量に処方されている場合は身体の機能を奪ってしまう危険なものへと変貌をしてしまいます。
出来るだけ、薬で症状を抑えるのではなく、根底の問題を解決する方法に治療方針を変えることが、あなたの命を守るための大切な選択になります。
参考:スマイルナビゲーター|統合失調症のお薬について
③統合失調症の薬との向き合い方
統合失調症の薬を独断で減薬や断薬を行うと、離脱症状により大変な思いをしてしまいます。減薬や断薬を希望する場合は、医師との相談の上で対処をしていくことが必要です。
しかし、薬はあくまでも一時的に症状を抑えること過ぎません。
どれだけ薬を飲んでいたとしても、あなたの心の中にある
・寂しさ
・苦しさ
・孤独感
・過去の傷
を癒さないことには、意味がないのです。統合失調症という病名はあくまでもその症状につけただけの「肩書き」に過ぎません。
診断名の奥にはそれぞれの辛い過去があるはずです。過去を向き合う必要はありませんが、まずは心の奥にしまった傷を完全に癒すことからしなければいけません。
④統合失調症を改善するためにはカウンセリングも重要
統合失調症を本格的に改善をしたい場合はカウンセリングや心理療法がオススメです。もうひとつの方法としては、統合失調症で苦しんでいる本人ではなく、家族が接し方を学ぶことでも改善をすることができます。
統合失調症の方を受け入れてくれる機関は少ないのが現状です。しかし、心の傷を癒すにはカウンセリングや心理療法を受けることが1番効果的な方法です。
薬では、症状を抑えることに特化をしますが、心理療法やカウンセリングでは、心を癒すこと、原因の解明や、改善をすることができます。
例えば、繊細な体質ならストレスケアを学んだり、物事の捉え方を前向きにしたり、過去のトラウマがあればケアをすることができます。
統合失調症で頻繁に利用される方法として、
・認知療法
・森田療法
があります。
弊社ではこれに加えて
・弁証法的行動療法
・催眠療法
の良い点を組みわせて利用をしています。
組み合わせることによって、心の負担なく、無理なく改善をすることができます。
⑤統合失調症の薬から解放されよう
統合失調症のお薬の副作用はとても辛いですよね。上手く自分の気持ちや状況をコントロールすることもできなければ、本当に治るのか不安になることも多いのではないでしょうか。統合失調症のお薬は決して悪いものではありません。適切な用法、容量で改善をすることができます。
しかし、薬の副作用を抑えるためにさらに強い薬を処方される現実もあります。もしも今、あなたが統合失調症のお薬の副作用で悩んでいるのでしたら、一度担当の先生に相談をしてみてください。
また、弊社には薬剤師もいますので薬の副作用について確認をすることができます。お困りでしたら、初回の改善方針は無料でお伝えをしていますのでお気軽にご連絡をくださいませ。
弊社の統合失調症に対するおすすめの改善方法を統合失調症は治らないって本当?カウンセリング会社が本音を書きましたで紹介をしています。ぜひ読んでみると、統合失調症の薬の副作用から解消されるポイントが分かります。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。公認心理師でもあり催眠療法士として活躍。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野のプロフェッショナル。
吉田心理師の監修:「不安障害」記事一覧
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