カウンセリングを受けようと思うけれど、できるなら心療内科や精神科で対応した方が安いし…実際のところカウンセリングの機関と病院の違いが分かりづらいと感じたことはありませんか?
病院は今起こっている症状を一時的に抑える所。一方でカウンセリングは今抱えている症状や状況の根底を癒し、この先の人生をより豊かに過ごすための場所です。
この記事を最後まで読むとカウンセリングと病院のそれぞれの違いがしっかりと分かるようになります。今あなたが抱えている状況にはどちらが合うのかを考えながらぜひ、読んでみてください。
目次
①カウンセリングとは?
カウンセリングという言葉は、まだまだ日本に馴染みがないですよね。厚生労働省では、
クライエントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすることを指します。
参考:e-ヘルスネット 厚生労働省 カウンセリング/心理療法
と言われていれいますがもっと簡単にお伝えをすると、今抱えている問題を少しずつ自分で解決をするためのスキルを身につけていこう。ということです。ここで、もうひとつ心理療法というものがあります。
標的となる症状や状態あるいは解決したい問題などに対しての改善や解決を目的として行われることが一般的です。
参考:e-ヘルスネット 厚生労働省 カウンセリング/心理療法このように、解決をしたい時に利用をしています。当社では、もっとも効果的にカウンセリングを行うために心理療法を併用 しています。そのため、今抱えているお悩みがある方は、カウンセリングだけではなく、解決を目的とした心理療法を受けることで、悩みから解放されていきます。
1-1:カウンセリングは状況の改善ができる
とにかく今辛い状況を楽にしたい。今の現状の出口がほしい!!と思った時にもカウンセリングは有効 です。カウンセリングは決して心の病の方だけが利用しているものではありません。今の悩みを解決し自信をつけたり、自分のことを好きになることができるようにするツールでもあります。
1-2:カウンセリングは、人生のトラブルの予防
人間関係が苦手…。と感じたり、いつもストレスを限界まで溜めてある時にプツッと何かがキレて怒りが大爆発!という経験はありませんか?カウンセリングは今の悩みを解決するだけではなく生きづらさを解消するためのノウハウを学ぶ場所でもあります。
自分のことをよく知ると共にどうしたら、人と上手く付き合っていけるのかな?不安になった時にはどう対応したらいいのかな?と自分なりの解決方法を身につけます。その一方で、精神科や心療内科ではどのようなことを行うのでしょうか?
②精神科や心療内科で行うこと
精神科や心療内科ではどのようなことをするイメージがありますか?お薬をもらう、診断をしてもらう、休職届けを出すために通うなどいろいろな目的があると思います。ここでは、主に行う内容を簡単にご紹介をします。
2-1:薬の処方
多くの場合は、お薬を処方してもらいます。診断名に合わせてお薬をもらい辛い気持ちや衝動性を抑えることができるようになります。
そうすることで、突発的な行動を抑えることもできますし、どうしようもない苦しさを一時的に緩和することができます。
一般的に処方される薬
・抗うつ剤
・抗不安剤
・睡眠薬
などが処方されます。処方されるお薬によって、下記の効果をえることができます。
・悲しくなくなる
・イライラを抑える
・夜眠りやすくなる
・心が落ち着く
などの効果があります。
参考:e-ヘルスネット 厚生労働省
2-2:薬で症状を抑える
病院では、対処療法といい今ある症状を抑えることを行います 。例えば、死にたいな。と思った気持ちを薬で緩和 させたり、眠いのに眠れないな..。と思う状況からぐっすりと眠ることができるようになります。
そのため、薬を服用している時は気が楽になることが多いです。どうしても不安や苦しみを抱えているとき時はお薬を服用するのもひとつの方法ですね。
③心療内科に行った方がいいケース
自分は、精神科や心療内科にい行くべきなのかな?それともカウンセリングでなんとかなるレベルなのかな?と疑問に思いますよね。
答えを書くと、軽度な場合やあまりにも病院に不信感がある場合は、「併用する」もしくは「カウンセリングだけ」がおすすめ です。実際にどんな場合は心療内科や精神科に行った方が良いのでしょうか?少し細かくみ見ていきます。
カウンセリングよりも病院が良いケース①自傷行為がやめれない
とにかく自分を傷つけずにはいられない場合は、まずは病院に行くことをおすすめします。特に、気分のムラが激しい場合は衝動的に自ら命をたつ行為を防ぐためにも病院に行き不安感や衝動性を抑えるためにお薬をもらってくる と、自傷行為をせずにすむ可能性がグッと上がります。
カウンセリングよりも病院が良いケース②人に危害を加える
誰かを傷つけてからでは、時は遅いですよね。実際に暴言だけではなく鋭いものを持って暴れてしまったり物を投げたりする行為があればすぐに病院にかかることをおすすめします。これは、自分を守るためや周囲の人の安全性をたもつためにも重要なことです。
カウンセリングよりも病院が良いケース③疾走する
いきなり家から飛び出てしまい、迷子になってしまった。家を飛び出たもののそこからの記憶がない …。という場合も病院をおすすめしています。
えっ?そんなことあるの?と思うかもしれませんが、突発的に飛び出して外で倒れていた。というケースも存在します。こうなるとカウンセリングの前にまずは物理的な安全が第一ですよね。
④カウンセリングを受けた方がいいケース
先ほど病院に行った方が良いケースをご紹介しました。今度は、どんな時にカウンセリングに通うことがお勧めなのかをお伝えします。考え方は人それぞれですが、もしも人生を変えたい、今の状況を少しでも改善をしたい場合は、カウンセリングを受けることがお勧めです 。もう少し詳しく、カウンセリングでできることをご紹介します。
4-1:自分を変えたい
・自信がない
・自分を好きになりたい
・感情のコントロールをしたい
・自分らしく生きたい
そう思ってはいませんか?自信をつけて堂々と人と会話をしたい。そしていつか誰かのために役立つ仕事がをいつかできたらいいな…。そう思っている方には、カウンセリングがおすすめです。今抱えている生きづらさを解決するだけではなく、自分らしさをとは?見つけ出すこともカウンセリングでは行う ことができます。
4-2:抱えている問題を解決したいとき時
・不安感を解決したい
・眠れない日々を改善したい
・生きづらさを解消したい
このように、「改善」したい時にもカウンセリングはおすすめ です。カウンセリングでは今の状況を改善や解決をするにはどうしたら良いのかをカウンセラーと一緒に探していきます。そうすることにより薬には頼らずに、生きづらさを根底から改善することができるようになります。
4-3:未来のトラブルを予防したいとき
・コミュニケーション
・ストレスマネジメント
などの感情のコントロールや人間関係を円滑にするためにもカウンセリングは有効です。例えば、今ある問題を解決しても社会に上手に適応する必要があります。例えば、あなたが人間関係に悩んでいるとします。心の休憩のために転職を考えます。しかし、人間関係はどこへ行っても付きまとうもの。
今の人間関係のトラブルを解決できたとしても、あなた自身がコミュニケーションを上手に取とれるようにならなければ再び同じ問題に直面して、辛い思いをするかもしれません。
あなたが悪い、コミュニケーションを取れない自分が悪いんだ。そんな風に思ったかもしれません。私がお伝えしたいのは、未来を笑顔で過ごすために、極力トラブルを避ける。
そうすることで、本来のあなたの良さを引き出すことができるのです。ですから、自分のことを守るため、もう2度と悩まないようにするためにも、回避できるところは先回りして解決しておいた方が賢いですよね。
このように、カウンセリングでは、未来のトラブル回避をもすることもができます。さて、カウンセリングを受けるべきか、病院に行くべきなのかはわかったけれど…もう少し詳しく知りたいなぁ…と思った方のためにそれぞれのメリットとどデメリットをこれからお伝えしますね。
⑤カウンセリングと病院のメリットとデメリット
ここでは、カウンセリングをうけることのメリットとデメリットを紹介いたします。まだカウンセリングを受けようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
5-1:カウンセリングを受けるメリットとデメリット
カウンセリングのメリット
・予防ができる
・人生の質を上げることができれる
・自信が持もてる
・不安感から解放される
カウンセリングのデメリット
・お金がかかる
・趣味の延長線のカウンセラーがいる
5-2:病院のメリットとデメリット
病院のメリット
・安い費用で症状を抑えられる
・医師という権威性で信用できる
病院のデメリット
・薬物依存になる
・状況は改善できない
・薬の副作用が出てくる
このようにどちらにもメリット、デメリットがあります。どちらだけを利用する方法もありますし上手く併用する方法もあります。自分にあった方法で本来のあなたのよさを引き出せる方法を選択してみてください。
⑥やっぱり精神安定剤は危険なの?
精神安定剤は依存性があります。そして副作用で頭の回転が落ちる、楽しみを感じないという状況を引き起こしやすくなります。そうなると、なんのために生きているのかもよく分からない…。という状況を引き起こしてしまいます。もしも、本当に状況を改善したい場合はカウンセリングをおすすめしています。
⑦弊社の薬への考え方
精神安定剤を当たり前のように処方する日本の精神医療に疑問を持ったことはありませんか?実は、日本でも心理療法の有効性やカウンセリングを受けることを国がおすすめをしています。
カウンセリングの効果は、数々の実証研究でも確認されています。とくに認知行動療法については、明確な効果が示されています。約50もの厳密な研究を通して、認知療法が症状の改善に寄与し、再発の予防にも寄与することが確認されています。
参考:こころの耳厚生労働省
このカウンセリングの効果は、日本だけではなく精神医療の研究が進んでいるイギリスでも、効果が認めれており、薬よりも認知行動療法でも十分に効果があるとされています。
また、イギリスの場合は薬の種類は1つ〜2つ。その一方で、日本は薬を多量に処方するのが当たり前の状況です。 副作用を抑えるためにさらなる薬を処方して、一体出口はどこにあるのやら…。 と思うかもしれません。
弊社としても、あまりにも過剰な薬の量にドン引きをする時もあります。そこで、これを読んで下さくださっているあなたには、薬に対して適切な知識を知っておいてほしいと願っています。
7-1:薬はあくまでも対処療法
薬は、あくまでも「症状を抑える」ものです。例えば、あなたが肩こりが原因で、頭痛を感じているとします。でも、その場では、すぐに頭痛を緩和させたいので、ロキソニンやバファリンを飲みますよね。そして少し経過すると痛みが取れてきます。
しかしでも、根底の肩こりを放置しておくと、忘れたころに再び頭痛がやってきます。精神安定剤も同じことです。一時的な辛さを緩和することができたとしても根底の問題をケアしてあげないことには状況は変わらないということです 。
ちょっと厳しい言い方になってしまいますね。だからと言って、薬の使用を断固反対しているわけではありません。あくまでも、薬で本当に心の状態が回復するの?ということなんですよね。
7-2:適切な用法と容量を受けよう
薬は、適切な用法と容量があります。しっかりと守って利用をしてください。特に、睡眠薬を服用している方は日々薬への耐性ができてしまい服用する量を勝手に増やしてしまう方がいらっしゃいますが「絶対やめて」くださいね。
⑧酷くなる前にカウンセリングを受けることがお勧め
カウンセリングに行った方がいいのかな?病院に行った方がいいのかな?
そんな疑問を解決することはできたでしょうか。多くの人ひとたちは、心が不安定になってしまった!急いで精神科や心療内科へ行かないと!!と思ってしまうかもしれません。
しかし、ちょっとだけ立ち止まってみて目の前にある選択肢を考えてみるのもひとつの方法です。あなたの人生、あなたの時間は本当に貴重なものです今抱えている感情をいち早くとってしまいたい!!と思うかもしれません。私も辛いことがあった時は「なかったことにしたい!」「逃げ出したい!」と思うこと時があります。
そんな時こそ、冷静になって「本当に自分にとって最適な方法」 を考えてみたいですね。次は、カウンセリングは本当に効果あるのか?という疑問についてお伝えをします。
カウンセリングを受けようか…でも効果がないのにお金を払いたくない!!と思っている方にぜひ読んでいただければと思います。続きは、「カウンセリングは高くて効果がない?よくある誤解を解説」をご覧ください。
公認心理師:吉田澄中央
ライフファクトリー東京代表。国家資格である公認心理師と産業カウンセラーの資格も保有。催眠療法の講師でもある。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える相談と向き合う。本気で相談者と向き合いアドバイスをするため弊社でも人気NO1