愛着障害かもしれない….自分が愛着障害だと分かったけれどどうしたらいいの。いつまで自分は悩みを抱えているんだろうか…と思うことはありませんか。しかし、安心してください。
愛着障害は必ず改善をすることができます。実際に、過去の虐待や両親との関わりにより10年以上悩んでいた人もしっかりと愛着障害を克服することができています。
あなた自身が変わる勇気を持つ気持ちがあれば、今抱えている自信がない、辛い気持ちから解放されるのでぜひ読んでみてください。
① 愛着障害は改善できます
この文章を読んでいるあなたは、下記に当てはまることはありませんか。
・自分に自信が持てず、自己肯定感が低い
・人間関係の悩みやトラブルが頻繁に起こる
・自律神経や胃腸の不調を感じる
これらは、愛着障害の特徴と言われています。
子どもの時の愛着障害が改善されないまま大人になって苦しむ人や、大人になってから自分は愛着障害なのではないかと気づいて悩む人は少なくありません。
幼少期の頃の問題だからといって、愛着障害を克服することを諦めるのは少し判断が早いかもしれません。
愛着障害を改善するためには、特別なお薬が必要なわけでも、特別な行動をする必要もありません。
何よりも大切なことは、今、あなた自身を見つめ直した時に「変わりたい」と少しでも感じていることは、とても重要なことなんです。
愛着障害は、時間をかけてしっかりと改善することが望ましいですが、決して難しいことではありません。もしも、まだ愛着障害の具体的な状況などがわからない時は、合わせて愛着障害とはどんな症状で生きづらさがあるのかカウンセリング会社が紹介をご覧ください。
② 愛着障害を改善するために必要な3つのこと
私たちは、両親や養育者との関りの中で、成長と共に愛着を形成していきます。このように、身近な人との愛着関係が心にできることで、自尊心や自立心が育っていきます。
人の成長にとって愛着の形成というのは、それだけ重要な要素なんです。しかし、大人になって愛着障害に気づいた時、どんな解決策があるのでしょうか。
2-1:愛着障害を改善するためには、過去の傷を癒す
幼少期の記憶やトラウマは、多少なりとも誰にでもあるものでしょう。きっと、あなた自身も過去に辛いことや苦しいことがあるからこそ、今悩んでいるのではないでしょうか。
しかし、過去を変えることはできませんが、捉え方を変えることができることを忘れてはいませんか。
とは言ってもどのようにして愛着障害から回復をしていけばよいのか、疑問に思いますよね。
具体的には、友人やパートナーから愛情を形成し直すことも一つです。信頼できる身近な人との関りを通して、新しく愛情を得ていくのです。
また、あなたの存在を認めてくれるような環境に身を置くことも大切です。他者が自分の存在価値を認めてくれることで、愛着障害は改善していくと考えられます。
2-2 :自己肯定感を高めて愛着障害を改善
愛着形成がうまくできずに大人になった場合、自尊心や自立心が低くなりやすいのです。最近では、「自分を大切にしよう」そんな言葉も頻繁に耳にするようになりましたね。でも自分を大切にするとは、具体的にどういう意味なのでしょうか。
それは、自分自身を認めたり自分の価値を感じたりすることです。
自己肯定感が低いとどんなことが起こってしまうのでしょうか。
・他人と協力して何かを成し遂げるという意識が弱い
・新しいことに対して否定的な感情が強く前向きに捉えられない
・他人に依存して常に誰かの判断に任せる、失敗を人のせいにする
もしかすると、あなたにも当てはまることがあるかもしれません。
自己肯定感が低いと、自分の意見に反対されることに恐怖を覚えてしまったり相手に合わせすぎてしまい、自分を見失うこともあるかもしれません。
自己肯定感は、社会生活を送るうえでとても大切なものです。
愛着障害を克服して、自己肯定感を高めることにより人間関係に悩むことが徐々に減らすことができるようになります。
愛着障害の改善にも直結する自己肯定感ですが、どのようにすれば自己肯定感を高めることができるのでしょうか。具体的に4つのポイントを下にまとめました。
・まずは、否定から入ってしまう捉え方を含めて自分だと認める
・今の環境がマイナスの影響を与えているのであれば、環境を変えてみる
・新しいことを始めて失敗したからといって失敗を否定せず、挑戦したことを褒める
・人に嫌われないためではなく、何より自分の意思を尊重して行動する
最初は難しいかもしれません。無理だ…と感じた方もきっといらっしゃいますよね。全てを一気にやろうとするのではなく、今できることを1つだけ意識してみるのはどうでしょうか。
そうすると、「できた」という小さな変化を感じることができるようになってきて、自己肯定感を高めることができるようになっていきます。これらの心がけを、日常に少しでも取り入れてみてくださいね。
2-3:ありのままの自分を受け入れて愛着障害を改善
「ありのままの自分」と言っても、ピンと来ないですよね。ありのままの自分で過ごすには、どうしたらいいのでしょうか。
・自分自身について、身近な家族や友人、パートナーに聞いてみる
・周りの評価ではなく、自分の気持ちに素直になる
・心から信頼できて自然体でいられる人と過ごす
この3つの方法がおおすすめです。それでも、周囲の人たちに頼ったり本音を聞いてみるのが怖い…と思うこともありますよね。もしも人に頼ることに罪悪感を感じたり恐怖心を感じる場合はどうして人に対しての恐怖心があるのかを少し掘り下げてみましょう。
Q:人が怖い理由を探ってみよう。
当てはまるところがないかを振り返ってみてください。
・警戒心が強く、相手を信頼できない
・トラブルを避け、人に合わせることが習慣化している
・本来、自分は何がしたいのかなど、自己分析ができていない
・自分の意見や本音に自信を持てず、いつも抑えてしまっている
ひとつでも当てはまる部分がありませんでしたか。もしかすると全部当てはまったかもしれませんし、そうではない場合もあるかもしれません。
今は何個当てはまっても大丈夫です。自分は「そんな考え方もあるんだ〜」程度に思うだけで100点満点です。
これらの原因を踏まえたうえで、次のステップとしてありのままの自分を受け入れることが大切です。ありのままの自分の受け入れ方をご紹介しますので、ぜひやってみてください。
・自分の弱点を認めて克服しようとする
・小さなことでも自己主張をする習慣をつける
・自己分析によって自分の性格や考え方を知る
・人と比較しては自分は劣っていると思う癖を改善する
どれもちょっとした意識でできそうですよね。とはいえ、最初は意識していないと難しいかもしれません。まずは、あなた自身のことをしっかりと知ることで少しずつ愛着障害への改善をすることができます。
実際に、意識をしていただいた方からは、周囲とのコミュニケーションが円滑になったり、我慢が減ってストレスが溜まりにくくなるというお言葉もいただいております。
この機会に、そしてあなたがより自分らしく生きれるようになるためにも、自分をもっと愛せるようになるでしょう。もしも、人が怖い気持ちを改善したい場合は、人が怖い原因はどこにある?の記事を読んでいただくこともおすすめです。
③ 愛着障害を克服できる3つの方法
それでは、愛着障害を改善するための方法を紹介します。愛着障害を改善するためには全部で3つの方法があります。カウンセリングと心療内科や精神科そして自分で改善をする方法です。それぞれメリット、デメリットを踏まえたうえであなたに合った方法を見つけてくださいね。
3-1:カウンセリングで愛着障害を克服する
カウンセリングとは、心理カウンセラーと一緒にこれまでの自分を受け入れたり、ストレスケアや自分の良さを引き出すことを行います。基本的には会話が中心ですが、ワークや催眠療法などのセラピーを利用することもあります。
カウンセリングのメリット
根本的に改善するためには、カウンセリングが最も良いでしょう。なぜなら、愛着障害は幼少期の環境に原因があるため、薬物療法で改善することは難しいです。
対人関係の悩みを減らしたり、物事の見方を変えることによってストレス無く生きることができます。
カウンセリングのデメリット
保険適用のところもありますが、時間も短く十分とはいえません。そして薬とはことなりカウンセラーの力量によって改善するまでの時間や効果が左右されます。
その分お金もかかってしまうところが欠点です。やはり、ある程度お金と時間はかかってきます。カウンセリングに行って改善したいという気持ちと行動がなければ難しいでしょう。
3-2: 精神科や心療内科で愛着障害を克服する
病院では、診断名や薬をもらうことができます。しかし、愛着障害は幼少期の佳境によるものですので弊社としては病院はあまりお勧めしていません。その理由をメリットとデメリットにまとめました。
病院のメリット
病院での治療のため、診断内容がはっきりしています。薬を処方されることも多く、一時的な気持ちの緩和や衝動的な気持ちを抑えることができます。また、保険適用なので安く薬や診断をしてもらえることができます。
病院のデメリット
症状に合わせて診断名をつけて薬を出す病院が多いです。薬によって思考力が低下し、自分の良さを奪う可能性があります。また薬の副作用で体調不良を引き起こしてしまったり、思考が回らない状況により自己肯定感の低下に繋がります。
3-3 :愛着障害を自分で改善する方法
自分で愛着障害を克服する方法もあります。しかし、カウンセリング以上に時間がかかることや途中で挫折をしてしまうことがデメリットです。その一方で料金が発生せずに自分の好きな時に改善に取り組めることは最大のメリットかもしれません。
自分で愛着障害を克服するメリット
誰かに邪魔されることなく、自分のペースで行えます。しかし、完全に一人で行う必要はなく、専門家やカウンセラーなどトレーニングを受けた人のサポートを受けることも視野に入れてみてください。
自分で愛着障害を改善するデメリット
自分で改善するためには、ありのままの自分を受け入れるトレーニングをあなた自身で頑張る必要があります。
そうすると、途中で心細くなったり嫌になってしまい後少しの勇気で愛着障害を改善することができたとしてもプラマイゼロになってしまうこともあります。
そして、根本的な改善に時間がかかる可能性があります。できることなら、負担も少なく、効率的な方法で改善をすることをお勧めします。
④ 愛着障害を改善するためのステップ
これまで、愛着障害を改善するために必要なことをまとめていきました。自分自身で改善する方法もあれば病院やカウンセリングを利用する方法などもあります。
これからお伝えする、愛着障害を改善するためのステップはあくまでも弊社の方法です。これまでに10年、20年、劣等感や幼少期の虐待で辛い思いをしていた人も改善をしていますのでぜひ参考にしてみてください。
STEP1: 自分を受け入れる
最初のステップとして、自分と向き合う必要があります。しかし、今の自分は理想とは大きくかけ離れているかもしれませんよね。どんな人も完璧なんてことはあり得ません。まずは、ありのままの自分を知って認めてあげてくださいね。
STEP2: 今あなたを悩ませている問題の整理
今あなたの中にある、辛さや悲しみはなんでしょう。ストレスを感じていると物事を認知する力が低下してしまい、問題を明確に捉えられなくなってしまいます。そこで、認知行動療法によって問題を整理していきます。
STEP3: 過去の出来事がどのように影響を及ぼしているかを知る
自信のなさや劣等感は、過去の出来事が影響していることが多いです。例えば、人からどう思われているのかが怖い、相手の目線が気になってしまう。などは幼少期の家庭環境が大きく影響をしています。
このように、どうして今の状況が起きているのか、思い込みをしてしまっていないか?などを一緒に探していきます。そうすることで、その根本的な原因がはっきりとわかり、問題解決に向かって進めていきます。
STEP4: 自分の考えと他者の考えの違いを知る
誰もが自分の価値観を持っています。例えば、自分の中でのマイルールをいくつ持っていますか?人には優しくしなければいけない、自分の意見は言ってはいけない、自分を理解してくれない相手が悪い。
そう感じてしまうこともあるかもしれません。このように長年培ってきた考え方は、簡単に変えることは難しいかもしれません。
しかし、自分の中のマイルールが多いほど、自分の考えと他者との考え方の違いにストレスを感じ、物事に対する意欲は失われていってしまいます。そのストレスを軽減させるために、自分の思考の癖や価値観を明確にしていきます。
STEP5: 理想の自分を再発見しよう
あなたはどんな自分になりたいですか?バリバリ仕事をこなす自分、大切な家族が隣にいて笑顔でいてくれる生活。もしくは両方ほしい!と思うかもしれません。たくさんの希望と理想を持つことは大切です。
そこで、その希望や理想を実現させるためにはどんなことが必要なのかを一緒に探していきます。
STEP6: 目的に合わせたコーチングを行う
例えば、感情コントロールやコミュニケーション力の育て方、ストレスとの付き合い方などを身につけることで本来のあなたの良さを存分に発揮できるようになり理想を現実にすることができます。
大切なことは、あなた自身が人生を豊かにすることです。2度と同じ状況にならないようにするためにも再発防止は入念に行うことが大切です。
そうすることで、これから先に何か問題があっても一人で乗り越える強さや解決方法を得ることができるようになります。
⑤愛着障害を改善すれば、人生は楽しくなります
「愛着障害かもしれない」と今立ち止まっているあなたは、きっと改善に向けての最初のステップを踏み出しているのでしょう。子どもであろうと、大人であろうと年齢は関係ありません。
愛着障害と向き合うのは、いつからでも遅くありませんよ。愛着障害を根本的に改善する方法は、カウンセリングで専門家と一緒に、あなたに合った的確なアプローチをすることです。
愛着障害を改善し、もっと生きやすい日々が送れるように、さらに改善へのステップを進めてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いている弊社について興味をもった方は、ライフファクトリーの特徴をご覧ください。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。公認心理師でもあり催眠療法士として活躍。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野のプロフェッショナル。
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