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初回の相談内容
妊娠中はヒドイつわりで、2回休職しましたが、出産前まで不調が続いていました。周りからは、「どれも産んだら治るよ」 という言葉を掛けられていたのでそれを励みに、出産を心待ちにしていました。そして、予定日を数日過ぎたものの、無事かわいい赤ちゃんが誕生しました。
5日間の入院後、退院時は、想像していたより動けて、体も順調に回復しているように感じていました。妊娠中よりも体が軽く、産後はシンドイといわれていますが、こんなものかなと思っていました。 退院後は夫の助けを借りつつ、順調な育児スタートを切ったように思いました。
ところが、出産10日を過ぎたくらいから、腕や脚が痒くなり、日を追うごとに酷くなっていきました。赤ちゃんは眠っているのに、自分は痒みで寝つけず、寝なきゃと焦って、更に目が冴えてしまいました。
ウトウトしはじめたら授乳の時間となり、なかなか体を休めることができませんでした。そうすると、痒くて眠れない→体が安まらない→更に痒くて眠れない…と負のループに 。また今日もそうなるのではないかと思うと、毎日が不安で仕方ありません。
この頃には、睡眠不足も酷くなり、体力、精神共に擦り減って、赤ちゃんの世話をするのも不安な状態になってしまいました。どれだけ頑張っても改善しません。
Q:カウンセリングを受けようと思ったきっかけは?
このままの状態が続いてしまえば、赤ちゃんの世話をすることも出来なくなり育児放棄してしまうのではないかといった不安に襲われたことがきっかけです。
仕事にも復帰したいと考えているのですが、こんな状態では仕事に復帰することも出来なくなってしまいます。
育児放棄もしたくないし、仕事にも復帰したいと思っている のにこんな状態ではどちらもうまくいかなくなってしまい、自分自身が壊れていくのではないかという恐怖心が芽生えてきたことがきっかけです。
Q:カウンセリングを受けていくうちにどんな変化がありましたか?
脚や腕の痒みもほとんどなくなってきたことで、夜もちゃんと眠れるようになれました。赤ちゃんの世話をすることも出来るようになり、毎日赤ちゃんの笑顔を見るだけで自分も自然と笑顔になれるようになりました 。
今となっては何故そんなことを思ってしまったんだろうと自分でも不思議に思うほどに改善することが出来ました。
Q:改善された今の心境を教えてください
諦めないで良かったと本当に思っています 。育児は大変だから様々な症状が出ても仕方ないと諦めてしまっていたら、小さな命を失うことになっていたかもしれないと思うとぞっとします。
旦那にもすごく感謝できるようになりました。私の事をサポートしてくれることもそうですが、こんな自分の為に一緒になって真剣に取り組んでくれている姿をみると本当にこの人で良かったと思います。
Q:悩んでいる方へのアドバイスをお願いします
まずは、早い段階から相談することをしたほうがいいと思います。一人で抱え込んでいても改善されることはないので、恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、誰かに助けを借りるということは悪いことではないということを知ってほしいです。
悩み続けてしまうと自分自身が壊れてしまうこともありますので、そうなる前にここに相談してみるといいと思います。先生たちはみんな、優しくてすべての事を聞き入れてくれるのですごく心が楽になれます。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野フェッショナル。
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