人が怖くてたまらない。自分でできることは全て行ったのに改善の兆しが見えない。そんな風に思っていませんか?
もしかすると全て自分で行おうと背負ってしまうことが、逆に心身に負担をかけてしまう場合もあります。
今回は人が怖い気持ちをどこで改善できるのか、そして改善をするための具体的なステップをご紹介します。
目次
①人が怖い気持ちを治せる2つの機関
人からどう思われるか不安になりがちなあなたは、苦しい気持ちが誰かにばれてしまったら「こんなことくらいで悩んでおかしい」と思われやしないかと恐怖してしまうかもしれませんね。
でも、もしも、あなたが「人が怖い」と思う原因が、幼いころに作られてしまった心の傷や、長く苦しんでいるトラウマだったとしたら…そんなに浅い傷ではありませんよね。
もし、この記事を読んだだけで、あなたの気持ちが十分に楽になってくれたなら私も本当にうれしいものです。
一人で回復させるのが容易ではないこともあります。今の状況から抜け出すためには、じっくり、プロの手を借りながら対処していくことも視野に入れていいと思います。
プロはあなたをおかしいなんて思いませんから、安心して相談してください。専門機関のタイプをふたつ、ご紹介しますね。
1-1:心療内科や精神科のクリニックや病院
人が怖いことを、対人恐怖と言いますが、これは医療機関で相談できます。保険診療の対象になりますので、金銭的な負担も少なくて済むはずです。
ただ、対処が、「投薬」のみとなってしまっているケースをよく見かけます。投薬も大切な治療です。恐怖が強すぎて日常生活が送れない場合などは特に、症状を抑えたほうがいいですよね。
しかし、それだけを繰り返しては、根本的な原因に向き合うことができず、心の傷は、深い傷のまま痛み続けます。
特に薬の副作用や依存性について、弊社は危惧しています。日常生活に大きな支障や自傷行為、他者への危害を加えてしまう恐れがある場合はお薬は有効だと思います。
ですが、薬には当然のように副作用というものが存在をします。少しだけ想像をして欲しいことがあります。
例えば、胃痛の原因に目を向けず、痛み止めだけを飲み続けていたら、病気は治るでしょうか。痛みは一時的にとれても、病気そのものは悪化していきますよね。このように、薬には良い面と気をつけたい面の双方があります。
もしも迷うのでしたら、心理療法や精神科はあまりお勧めできません。もしくは、あなたの傷にしっかり向き合ってくれる医療機関を探してみてください。
それ以外の方法として、人が怖い気持ちや状況を改善できる機関にカウンセリングという選択肢があります。詳しく読み進めてみましょう。
1-2:カウンセリングや心理療法
人が怖いときや人の視線が怖いという気持ちに向き合うためには、あなたが長く抱えてきた心の傷を癒すことが大切です。
自信や自己肯定感をじっくり育てていくことが何よりも大切です。しかし、ひとりで立ち向かうよりもあなたのことを理解してくれる人と歩む方が効果は大きいと言われています。そこで、有効なのが、カウンセリングや心理療法です。
今、心理療法ってなに?と思いますよね。次の章では、カウンセリングや心理療法を行う機関がどんな方法であなたの「人が怖い」気持ちに向き合うのかご紹介します。
②人が怖い状況を改善する6のステップ
カウンセリングや心理療法を行う機関では、どのようなケアが受けられるのでしょうか。「人が怖い」という症状に悩まれている方の場合を例として特別にご紹介します。
2-1:心の整理をする
人間は、抱えているストレスが大きいほど混乱し、何をしていいのかわからなくなってしまうことが増えます。そこで、カウンセラーと一緒に今の状況を会話やワークを通じながら心の整理をします。
ワークを通じて、つらいことや悲しいことを整理し、心の問題点や状況を冷静に把握することで、ご自身をまっすぐにとらえていきます。
2-2:ありのままの自分を認めてあげる
あなたの良いところも、苦手とするところも、すべてを受け入れ、分かち合います。あなたも、私も、またほかのすべての人も、だれも完璧な人などいません。そのことを受け入れながら、自分自身を深く知ることから始めましょう。
2-3:心の傷を癒す
幼いころに言えなかった思い、我慢していた気持ちを、素直に受け止めます。そして、本当はどうしてほしかったのかを言葉にすることで、幼いころに取り残された傷を癒していきます。
しかし、場合によっては過去に触れることはせずに今そして未来をどうするのか?に焦点を当てて心の傷や悩みを解決していくパターンもあります。
2-4:過去の影響が今に出ていないかを確認する
過去の影響が今どんなところに出てきているのかを知りましょう。たとえば、今あなたが感じている、
・自信がない
・いつも劣等感を抱いている
・コミュニケーションが苦手
などのことは、アダルトチルドレンが原因で起こっているかもしれません。そうすると、日常生活の何気ないことを過去のことと紐付けてしまう場合があります。
例えば、幼い頃に怒られた経験が多い人は、誰かの怒る声が苦手だったり、親からの指摘ばかりで育って子は、会社の上司でも友人でも、指摘をされると親と結びつけて相手に対して恐怖心を感じることでストレスが溜まるケースもあります。
このように、過去の影響が今にどう響いているのかを知ることで今の自分を少しずつ受け入れることができるようになります。
先ほどお伝えをした、アダルトチルドレンについては、アダルトチルドレンの特徴と原因と治す方法で詳しく説明をしていますので、読んでみてください。
2-5:自分が感じていることと、周囲の感覚の違いを確認する
たとえば、ご自身で
・自分は役に立たないダメな人間だ
・何をしてもうまくいかない
と思い悩まれているとします。しかし、ほかの人から見ると、あなたは素晴らしい人であり、尊敬されていることがよくあるのです。
そのくらい、自分で思い込んでいる自分自身の姿と、他者から見たあなたの姿は、まったく違います。
このように、自分の中にある隠れた思考の癖や、自分を縛っている価値観を、ひとつひとつ解放してあげるのです。
2-6:未来に向けてのコーチング
どんな自分になりたいのかを明確にし、そのために必要なことを学びます。人によりますが、具体的には、
・感情のコントロール方法
・コミュニケーション
・ストレスケア
などを学んで、好印象な理想の自分へ歩き出します。
あくまで一例としてのご紹介ですので、プログラムの内容は人や状況によって様々です。
皆様に共通して言えるのは、深い心の傷によって生きづらさを抱えていても必ず希望があるということです。人が怖い気持ちを10年、20年、それ以上抱えていても、改善したい!その気持ちさえあれば誰でも人生を変えることができます。
③人が怖い気持ちは必ず軽減できる
「人が怖い」について、深めてきました。少しでもあなたの心が軽くなって、明日をありのままのあなたとして生きられるように、と願っています。あなたは、あなた自身がとらえているより、ずっと素敵な人なんですから。
もし、あなたが、やはり生きづらいな、と思われたら…弊社もお手伝いさせていただきますし、他にも様々な信頼できる機関があります。
どうか、「自分で何とかしなければ」とご自身をしばり付けることなく、気楽な気持ちでご相談いただければと思います。あなたの大切な人生は、「今」を重ねて作られます。どうか、あなたがよりよい「今」を、一日も早く手に入れられますように。
素早く改善をしたい方は、ライフファクトリーのカウンセリングの特徴をご覧ください。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。公認心理師でもあり催眠療法士として活躍。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野のプロフェッショナル。
吉田心理師の監修:「不安障害」記事一覧
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