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初回の相談内容
30代男性。はじめまして。現在31歳です。営業マンです。僕は大学生のときにADHD(注意欠如・多動症)の診断を受けた発達障害者です。
立派な不動産会社に入社をすることができ、僕の社会人生活は、ピカピカのホワイト企業から始まりました。しかし、ADHDということもあり、当然のごとく仕事はうまくいかず、上司ともギクシャクしてしまっています
。
そんなこともあり結局、今の会社を離職してしまいました。10年頑張ってきましたが、いきなり守護霊?のような声が聞こえて、資金を集めることに成功して、数千万円の出資金をかき集めて起業することになりました。
しかし30歳の節目である年をすかんぴんの無職として迎えることとなりました。それからはずっと悪魔のささやきが聞こえます。頑張ろうとすればするほど体力はなくなっていき、幻聴が止まりません。夜も眠れないし辛いです。 このまま死んでしまいそうです。
Q:カウンセリングを受けようと思ったきっかけは?
夜になると体を乗っ取られてしまうのではないかと思うと眠れなくなってしまいました。悪魔のささやきが怖くて、どうすればいいのか分からなくなってしまいました 。このままでは死んでしまうのではないかという気持ちが込み上げてきて恐ろしくなりました。
Q:カウンセリングを受けていく間にどんな変化がありましたか?
悪魔のささやきが全く気になることがなくなりました。なぜあんなに気になっていたのだろうと不思議に思えるほど気持ちが楽に慣れました。たぶん自分の気持ちを素直に吐き出すことが出来たことで、心に余裕が出来てスッキリとした気持ちになれたんだと思います。
もっと早く改善しておけばよかったと心から思います 。食生活を改善し始めたことがきっかけで、最近はイライラすることが減りました 。以前までは少しの事でイライラしていましたが、食べるものを改善するだけでこんなにも変わることが出来るんだと初めて知ることが出来ました。
特に印象だった内容は、自分自身の思考の偏りでした。人は自分に対して優しくあるべきだと勝手に思っていました。だから少しでも気遣いのない言動を見るとイライラしていました。ただ、それは他者は、自分を大切に扱うべきだと自分で思い込んでいただけだと気づいたことはとても大きかったです 。
Q:改善された今の心境を教えてください。
仕事に就くこともできて、毎日が穏やかな日々を過ごすことが出来るようになれたことが凄く嬉しいです。コンサル会社ということもあり社会復帰の為のセッションは本当に楽しいと思えるようになりました。
このことをビジネスに役立てたいといった未来が見えている状況でとても幸せです。悪魔のささやきもなくなり、毎日ぐっすりと寝れるようになりました。そのおかげで、体が疲れることもなく、仕事に集中して頑張ることが出来るようになりました。
Q:悩んでいる方へのアドバイスをお願いします。
まずは、自分の心に抱えていることを全て吐き出すことが大事だと思います。我慢したり、抱え込むようなことが一番良くないことだと分かりました。
認知行動療法というのがあるのですが、すごく役に立ちました。そして、心が楽になることが出来ます。ここにいる先生は全部の事を受け止めてくれます。怖がらないで、心の中にあるものを全てぶつけても優しい先生たちがいますので、安心して吐き出すことが出来ます。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野フェッショナル。
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