認知行動療法(CBT)で嫌な思いをしてしまうのではないか。怖そう、厳しそう…。そんなイメージを持っている人も多いみたいです。
確かに認知のずれを正していくと聞いただけで、一歩下がりたくなりますよね。
そんなあなたに、認知療法の本当のところをお伝えしたいと思います。最後まで読んでくだされば、きっとお役に立てると思います。
目次
①認知療法(CBT)と心理療法とカウンセリングは何が違うの
世間で出回るカウンセリングという言葉には、主に2つの意味があります。
心理療法といって、精神疾患を改善するために導くものとただ話を聞いてあなたを応援してくれるカウンセリングがあります。
カウンセリングは改善を目的としていないのが大きな特徴です。認知療法とは、「改善」に焦点を当てています 。だから心理療法の中に分類されますね。
②認知療法は辛くて効果がないのか?
認知療法とは、どんなものなのでしょうか?アーロン・T・ベックによって始められた治療法です。クライアントの過去の経験によって偏ってしまった考え方や物事の捉え方を修正していくものです。他にも厚生労働省では下記のように言われています。
認知行動療法は、ある状況に出くわした時に、私たちが持つ感情と行動が、その状況をどうとらえるか(認知)によって影響を受けることに着目します。
参考:認知行動療法|厚生労働省
心の病を抱えてしまっていると、ホルモンバランスにより物事を事実よりも悲観的に捉えてしまう こともあります。将来への不安感や、実際に起こっていないことを強く恐る、心配になる、否定的になるといった気持ちを少しずつ緩和することができます。
初期から中期のうつ病に有効とされていますが、基本的にどんな精神疾患にも利用できる万能な心のケア と言われています。そのため、ある程度の現実と向き合う必要がどうしても出てきてしまいます。
現実を見るということは、自分の良いところも悪いところも受け入れてあげることになるので、認知行動療法は辛いという印象を受けることも多いようです。
③認知療法(CBT)とは何をするの?
認知療法という名前はよく聞きますよね。しかし、実際にはどんなことをするのかご存知ですか。認知行動療法では、現状の整理を行いながら過去の痛みやあなたの中にあるマイルールを少しずつ手放していきます 。そうすることで少しずつ生きづらさや精神疾患の症状が緩和されて生きやすくなります。
認知行動療法のSTEP1:状況を整理する
一番最初に行うのは今起こっていることの整理をします。どんなことに困っているのか、いつからなのか等の内容をひとつ、ひとつ、丁寧にヒアリングをしていきます。
認知行動療法のSTEP2:自分を受け止める
認知療法では、ありのままの自分を受け入れることに焦点をあてます。例えば、どうして今の状況が起きてしまっているのが、何が原因で引き起こしているのかをカウンセラーと一緒に考えます。そうすることで、今抱えている悩みの原因を知ることができます。
認知行動療法のSTEP3:受け取り方を変える
認知行動療法で得た気づきから、1つ1つ手放した方が良いことやこれまで自分を縛っていた固定概念を解放すことを行います。最初は思うように進まないことも多いかもしれません。しかし、何度も繰り返し行うことで少しずつ心が楽になっていきます。
認知行動療法のSTEP4:レベルアップをする
認知行動療法を進めていくうちに少しずつ日常生活が楽しくなっていきます。例えば、仕事で上司や部下から信頼をされた李、恋愛で素敵な彼や彼女ができるなど日々の楽しい生活が待っています。
認知行動療法のSTEP5:カウンセリングを受ける
認知行動療法だけでは、お豆腐メンタルを完璧に克服することは難しいです。そこで、カウンセリングを行うことによって元々の繊細な体質を変えることができるようになります。そこで、カウンセラーと一緒にこれまでに乗り越えてきたことや、自分らしく生きるために必要な感情のコントロールやストレスケアの方法を学ぶことが大切です。
④認知療法(CBT)はどんな心の病にも適応
認知療法(CBT)は効果が非常に高くあらゆる精神疾患に効果的だとされています。日本の精神医療は製薬会社との関係もあるため心理療法は浸透していませんが、英国では既に政府が非常に有効だと認めています。
参考:英国メンタルヘルス事業における心理支援の理論と方法
<認知行動療法に有効とされている精神疾患名>
●うつ病
●パニック障害
●不眠症
●強迫性障害
==弊社の場合==
上記に加えて、認知行動療法は下記の精神疾患にも利用をしています。
●愛着障害
●統合失調症
●解離性同一性障害
●アダルトチルドレン
●インナーチャイルド
実際の効果としては、どの精神疾患や症状にも効果的でみなさま固定概念やマイルールを手放して自分らしく生活をしています。
⑤認知行動療法(CBT)で期待できる効果
認知行動療法(CBT)には、主に2つの効果があるとされています。1つ目は回復率が高いということ。2つ目は再発率が低いということです。
通常の薬物療法は心の根本のケアができないことに対して、認知行動療法などの心理療法は根本的な心の傷を癒したり、物事の捉え方や他の人の価値観も受け入れることができるようになります 。そうすることで、柔軟な視点も手に入るため仕事や恋愛もうまくいく傾向があります。
5-1:認知行動療法は回復率が高い根拠
認知行動療法(CBT)は、回復率が非常に高いです。実際にパニック障害、統合失調症、うつ病、強迫性障害の方を対象に行いましたが、通常の薬物治療のみをしている場合と比較をすると、そのさは、6倍〜7倍までになりました。
5-2:認知行動療法の再発率が低い根拠
認知行動療法(CBT)は、体質改善にも有効です。なぜなら元々の抱えていた物ごとの味方を変えていくものです。それによって、ネガティブ思考の軽減や何かあっても事実なのか感情で捉えているのかをしっかりとわかるようになります。
その結果、通常の薬物療法ではカバーできない考え方、捉え方を変えてくれる認知行動療法(CBT)は強い味方になってくれます。
⑥認知行動療法(CBT)は良いことばかりではない
どんな心理療法でもそうですが、必ず良い面ばかりではありません。良い面もあればそうでない部分もしっかりと知っておくと後悔を減らせることができます。
ここでは、認知行動療法(CBT)のデメリットもお伝えをします。
認知行動療法のデメリット①
向き不向きがあります。認知行動療法では毎日の感情の上げ下げを記録します。どんな時に気分が下がるのか、上がるのかを記録することで客観視できる力を身につけることができます。
しかし、毎日の積み重ねができる人はごく僅かですし、時には心の負担になります。(弊社では、行動記録表を行なっていません)
認知行動療法のデメリット②
自分と向き合うことになる。認知行動療法(CBT)は自分を受け入れることになります。この受け入れる、受け止める、のなかには直さないといけない部分、自分の良いところの双方を知ります。自分のことを受け入れる覚悟がないと、ただの苦痛となってしまう場合もあります。
認知行動療法のデメリット③
提供できる機関が少ない。認知行動療法を行なってくれる機関が少ないのが現状です。心理療法全般に言えることですがひとりにかける時間が長く診察をして薬を出す方が楽だからです。このため、専門的に認知療法を行える精神科・心療内科は少ないです。
⑦認知行動療法は専門家と行うと効果的
弊社の場合は上記のデメリットを考慮した上で、会話の中で認知をしていきます。厳しく行うのではなく、「どうして?」「なぜ?」という言葉を深掘りしていくことで、心の負担を軽減していきます。
時には、ワークを通じて自分の強みや弱み、を知ることで自信に繋がります。
自分と向き合うと聞くと厳しく感じるかもしれませんが、全て方法によりけりです。優しい先生と一緒に改善をしていきます。
もしも認知行動療法を受けてあなたの抱えている精神疾患を改善したい場合や生きづらさから解放されたい!と思う気持ちが1%でもあるのならその一歩を踏み出してみませんか。ライフファクトリーでは、効果的な認知療法を公認心理師などの専門家がお伝えをします。詳しくは、弊社のカウンセリングの改善率が高い理由をご覧ください。