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初回の相談内容
当事者 40代女性 妻のことで相談です。4年前に妻がうつ病になりました。妻は保育士として働いていたのですが、夫である私の仕事の都合で急遽名古屋への引っ越しが決まりました。見知らぬ土地での生活に不安はありましたが、すぐに再就職も決まりました。
心機一転、再スタートする予定でしたが、体は正直ですね。引っ越しと同時に妻は、不眠と幻聴、無気力に襲われたようです 。日に日に髪も乱れ、服装は寝間着のままでした。 妻に話を聞くと、僕が出張していた2日間で仕事を休んでしまったということでした。
同じマンションに住んでいる子連れの母親を見つけては積極的にコミュニケーションを取り、保育士としてのアドバイスをしていたようですが、いつの間にか、母親達から無視されていると感じるようになったということです。
病院には通っていますが、症状に変化はなくむしろ薬の量は増えるばかりで良くなりません。夜は眠れず、昼間は頭痛にがひどく、退職を余儀なくされました。 妻は家事が好きだったのですが、最近は家事も出来ず、一日中布団方抜け出せなくなりました。
Qカウンセリングを受けようと思ったきっかけは?
夫→妻にこれ以上苦しい思いをさせたくなかったというのが一番の理由です。
妻→夫が改善しようというので仕方なく付いていきましたが、初めは改善したいとは思いませんでした。
Qカウンセリングを受けている間にどんな変化がありましたか?
あんなに眠れなかった日々が嘘のように、眠れるようになったことが一番大きな変化でした。無気力状態からも抜け出すことで、自分自身をしっかりと見つめることが出来るようになりました。昔のように髪型や服装を気にすることができ、女性らしさを取り戻すことが出来ました。夫にもきれいになったねと言われるようになり、すごく嬉しいです。
Qカウンセリングを受けた今の心境を教えてください 。
夫→もっと早く連れてきてあげれば良かったと思ってる 。
妻→やっと誰かに弱音を吐き出せるという環境がとても嬉しかったです。夫とどこかにゆっくりと旅行に行きたいと思える程改善できました。
Q悩んでいる方へのアドバイスをお願いします。
改善するためには周囲のサポートが必要不可欠です。もちろん一人で悩んでいることは絶対に良くないと思います。思い切って自分の気持ちを打ち明けることが大事だと思います。そして、家族内だけで解決しようとせず、第三者に頼ることが出来ることを知ってほしいです。
私は改善なんてしなくてもいいと、正直思っていたこともありましたが、今は改善して本当に良かったと思っています。ですから、必ず改善することを忘れないでください。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野フェッショナル。
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