なんだか急に涙が出てくる。突発的な怒りの感情を感じることがある…などこれまでの自分とは違う!そ感じていませんか。もしかすると、情緒が乱れる原因は、自律神経が関係しているかもしれません。
自律神経失調症とは、神経のバランスが崩れた状態のことを言います。この自律神経が悪化をすることで、身体的な不調が表れます。
この記事では、自律神経失調症の具体的な症状とその対処方法を書きました。最後まで読むと、今あなたが抱えているお悩みを解決するヒントを得ることができます。
目次
①自律神経失調症の症状のチェックリスト
自律神経失調症の症状として、めまいや情緒不安定の他にも日常生活に支障を来たす様々な症状があります。ひとつでも当てはまる場合は自律神経失調症の恐れがあります。
・倦怠感
・便秘・下痢
・頭痛
・めまい・ふらつき
・ほてり
・動悸・しびれ
・不眠
・生理不順
・発汗
もしも当てはまったとしても、急に焦る必要はありません。自律神経は天気やちょっとしたストレスで乱れることもあります。まずは、自律神経失調症の原因や対象方法について少しずつ読み進めていきましょう。
②自律神経失調症とは、誰でもおこる症状
人間の身体は、循環器、消化器、呼吸器等の活動を調整するために意思とは関係なく常に動き続けており、これを自律神経と言います。
自律神経失調症とは、身体を活発に動かす交感神経と身体を休めるときに働く副交感神経のバランスが崩れた状態を指します。
自律神経の乱れは内臓の検査に現れるものではないため、検査をしても悪いところが見つからないというのが特徴です。しかしこの状態を放っておくと悪化する可能性もあるので、きちんとした対処が必要です。
③自律神経が乱れる3つの原因
自律神経失調症の原因としては、不規則な生活や過度なストレスが挙げられます。そのほかにも、自律神経失調症は、身体的な病が原因となって起こる場合もあります。
今の辛い状況を緩和するために、なんとかしたい!と思い慌ててしまうかもしれません。しかし、あなたの頑張る気持ちやなんとかしたいという気持ちを無駄にしないためにも、自律神経失調症の原因を見るけることが大切です。
そうすることで、適切なケアをすることができるようになり、結果として素早く改善をすることができます。
3-1:自律神経は、不規則な生活習慣で乱れる
自律神経失調症の原因のひとつには、不規則な生活習慣があります。ついつい、snsを遅くまで見てしまったり、夜遅くまでテレビを見ていたりするとホルモンバランスが乱れ始めてしまいます。
これが、情緒不安定を引き起こす原因となってしまいます。
早くねれない時は、朝お日様の光を十分に浴びることで、脳が光を感知し、規則正しい生活へと導いてくれるようになります。
3-2:自律神経は過度なストレスで壊れてしまう
自律神経失調症に最も大きな原因となるのは、ストレスです。例えば、職場に嫌な人がいる、家族に自分の気持ちを伝えることができない、孤独感を感じることによって、ホルモンバランスが崩れ始めます。
しかし、ただえさえもストレスの多い社会で全くストレスを感じない生活をするのは難しい話ですよね。そんな時は、ストレスマネジメントを自分でできるようにすることをお勧めします。
朝、瞑想をしたり、寝る前の5分ほど自分にご褒美をあげるようにすることで少しでもリラックスをすることができるようになりますよ。
3-3:糖質で自律神経は乱れてしまう
糖質は自律神経の乱れを引き起こす成分のひとつです。適度な糖質は良いのですが過度な摂取には血液をドロドロにしてしまいます。
コレステロールが上昇する原因となります。
私たちが、糖質を摂取すると、血糖を下げるためにインスリンという脳内ホルモンが分泌されます。
その状態に脳が慣れることにより、ホルモンが出すぎた状態となり、基準値が上がってしまいます。こうなると通常の量では低血糖と勘違いをすることにより、常に糖質に依存をしてしまうことになります。
参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)|自律神経失調症
④自律神経失調症を改善する3つの方法
自律神経失調症を改善する3つの方法についてお伝えをします。自分でケアする、病院、カウンセリング、それぞれ自分にあった方法で改善をしていくことが大切です。
ついつい、まだ大丈夫だ!と思って放置をしていると徐々にうつ病や不安障害を引き起こす原因になるので、早めの対処が大切ですね。
4-1:自律神経失調症を自分で治す方法
心身のストレスが原因となって自律神経失調症が起こる場合には、環境の調整を行うことで改善することがあります。
十分な睡眠を取って休息を図り、生活のリズムを整えることが必要です。過度の飲酒やカフェインの過剰摂取を避けることも効果的です。
また、心理的なストレスを一人で抱え込まずに、周囲の人に相談したり、入浴、散歩や体操、趣味といったリラックスする方法を見つけたりすることで改善されることもあります。
4-2:精神科・心療内科で薬をもらう
通院によって症状を改善することも効果的です。病院での薬の処方には二つのアプローチがあります。
一つ目は、鎮痛剤、整腸薬、睡眠薬といった、症状を緩和するための薬です。
二つ目は、抗不安薬や抗うつ剤といった、原因となっている心へのアプローチです。しかし、薬は一度服用をすると、依存性が高く抜け出すことができません。
それだけではなく、楽しさを感じない、健康的な被害、幻聴、幻覚などの副作用もあるので、十分な注意が必要です。
もしも、精神科や心療内科に行こうと思う方はその前にカウンセリングを受けることをお勧めします。病院は最後の選択肢です。
参考:自律神経失調症で処方される薬剤のランキング
4-3:カウンセリングで自律神経を整える
心のストレスによって自律神経失調症が引き起こされている場合には、カウンセリングを受けることも有益です。
認知行動療法によって思考の歪みを取ったり、悩みを口に出して整理したりすることで身体に負担を与えない考え方ができるようになっていきます。
⑤自律神経失調症は素早く治せる
自律神経失調症を放置することで、うつ病などの精神疾患を引き起こしやすくなります。それだけではなく、身体重い、やる気が出ないといった症状を毎日抱えているのはとても辛いですよね。
本来のあなたの頭の回転の速さや物事を整理する力も低下してしまいます。今は辛いかもしれませんが、自律神経失調症は正しいケアをすれば必ず改善することができます。
今の元気のないあなた自身を甘えだと自分を責めるのではなく、まずは規則正しい生活を心がけてみてください。それでも症状が改善しない場合はカウンセリングなどを通じてストレスの原因や対処方法を学ぶこともお勧めです。
ライフファクトリーのカウンセリングの特徴をまとめたので、少しでも興味をもった方は手遅れになる前にぜひ読んでみてください。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。公認心理師でもあり催眠療法士として活躍。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野のプロフェッショナル。
吉田心理師の監修:「不安障害」記事一覧
吉田心理師の監修:「統合失調症」記事一覧
吉田心理師の監修:「アダルトチルドレン」一覧
吉田心理師の監修:「うつ病」記事一覧