初回相談の内容
母の教育虐待で心が折れました。これからは自分の足で歩んでいきます。
私の家系は俗に言うエリート一家です。毎日とにかく後継問題に悩まされています。父も母も度を越した徹底ぶりで私を鍛え上げました 。それでも私は、母を悲しませたくないとずっと思っていました。だから私は期待に応えようと猛烈に頑張っていました。
私は無理やりエンジンを掛けて実習に励んでいました。しかし、一年も過ぎてから、漠然とした不安を抱えながら、次第に医学部の勉強にも身が入らなくなりました。自律神経失調症のせいか体調が常に悪く、何も手につかない状況になりました 。
その後も、抗うつ薬を飲み、無理やり勉強や実習を続けていましたが、最後は体が言うことを効かなくなり、脳も思考停止しました。大学も休学せざるを得なくなり、医者の言われるまま薬漬けになっていきました。
Q:催眠療法を受けようと思った理由は?
医学部にいる友人の勧めでダメもとでもいいから受けてみようと思いました。小さい頃から教育虐待を受けていた ので、自分だって幸せになりたいという素直な気持ちを吐き出そうと思いました。このままでは体が薬で壊れていくのを自分自身でもわかり、死んでしまうのではないかといった恐怖を感じたので、催眠療法を受けてみようと決意しました。
Q:催眠療法を受けている最中はどのような気持ちでしたか?
1回目は特に何にも感じることはなく、なんとなくスッキリしたぐらいにしか感じませんでした。2回目からは雲が出てきてどんよりとしていたけど、少しづつ薄くなって光が差してきたような感じがしました。光が差し込んでくるのと同時に何かに優しく包まれて、高原にいるようなすがすがしい気分 になることが出来ました。
Q:催眠療法を受けてみていかがでしたか?
初めて自由な感情を味わうことができました。そして、心地の良い気持ちやすっきりとした気持ち双方をやっと感じることができ、言いなりになっていた自分から脱皮できるようになりました。今は、しっかりと自分の夢を持てるようにもなって、過呼吸や不安、うつ病、薬から抜け出せたことが大きな成果 でした。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野フェッショナル。
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