目次
初回の相談の内容
30代男性
悪夢障害、歯ぎしり、肩こり、呑気症、夜間頻尿による睡眠不足です。毎日、朝早く目が覚めてしまい、眠気もひどく、特に悪天候時は頭が回りません 。悪夢障害で見る夢で最も多いのは、中学時代の塾の追試に追われて手が付けられなかった頃の夢です。
30代になった今も、塾から呼び出し受け、追試を受けに行かなくてはならないという追い込まれるような夢を見ます。 更には、今の住処を災害か何かで追われ、避難所で延々と生活する夢も見たりします。
悲運が襲ってきて住まいをズタズタにされてしまうのではないか?といった不安感が、悪夢を呼んだのだと思います。睡眠時の歯ぎしりが原因で呑気症と肩を痛めて、マウスピースを入れてます。その呑気症のせいで夜間に腹が張りトイレに行きたくなって不眠状態になります。
夜間頻尿も同じで、少しの尿意であっても不安になってしまい結局、眠れません。 小学校の頃に授業中にトイレを我慢させられた経験がありました。それがトラウマで失禁不安に襲われ、 泌尿器科を受診しても異常がない、異常不明のまま悪化のパターンです。
呑気症も放屁不安や失禁不安で、そもそも幼少時の頃は大便しただけでバカにされます。 特に台風や積雪時は早く起き、早朝出勤を強いられます。面倒で危険な仕事が増えるという不安から、 不眠、頭痛、吐気、便秘、肩痛を悪化 させます。
台風や積雪を理由に学校や仕事を休むとか、情けないと思われてしまうこともわかります。 不眠云々以前に、とにかく今も原因不明の不定愁訴と戦う日々です。もう自力ではどうしようもありません。
Q:カウンセリングを受けようと思ったきっかけは?
睡眠障害のような症状があるままでは、結婚できなくなってしまうとすごく不安になりました。仕事もこのまま続けていくことが出来なくなってしまえば、収入もなくなってしまうので、仕事が出来なくなってしまうことが怖いし、そうなりたくないと思いました。
睡眠障害のような日々が続いていくと思うと、不安に押しつぶされそうになるし、このままでは自分自身が壊れてしまうのではないかといった恐怖を感じました。
Q:カウンセリングを受ける間にどんな変化がありましたか?
あれだけ悩まされた悪夢障害や、夜間頻尿が嘘のようになくなり、普通に眠れるようになってきました。不安や、恐怖心から起こるパニック障害のような時が減ってきました。以前のように毎日不安に押しつぶされそうになるような気持がほとんどなくなったことで心がスッキリしてきました。
改善する前は、多量の薬を飲んでいたので、いつも体がだるいような感じでしたが、薬を減らすことが出来るようになってからは、体の怠さもなくなってきました。
Q:カウンセリングを受けた今の心境を教えてください
薬を減らせることが出来た事には本当に感謝しています。あのまま薬を飲み続けていたらよくわからない悪夢が続いていたと思います。今までは気にしすぎていたのかもしれませんが、気にしなくてもいいんだと思えるようになったことで変われたと思います。
台風や雪が降っただけで学校や仕事を休んでいたような私にも、やりたかった英語の勉強が楽しみながら出来るようになりました。昔の自分では考えられないようなことが事実としてあります。
以前までのカウンセリングのイメージがガラリと変わりました。カウンセリングというのは話を聞いてくれるだけだと思っていましたが、ここはそこから改善できるまでをサポートしてくれるのでとても嬉しく感じます 。
Q:悩んでいる方へのアドバイスをお願いします
人は心の持ち方や見方が変わるだけでこれほどにも楽になれるんだということを本当に実感できます。出来るだけ早い段階で、診療してもらうことで悪化させないようにすることが大事 だと思いますので、少しでもおかしいなと感じたらカウンセリングしてもらったほうがいいです。
自分のことを素直に受け入れてあげることで、改善に向かうことが出来ます。まずは自分が自分を一番信じてあげることが重要だと思います。自分でしか分からない心の悲鳴に気づいてあげることも大切です。
しかたないとか、しょうがないで留めておくのではなく、心が悲鳴を上げるほど追い込まれてしまっている自分を、大切にしてあげられるような気持ちをもつ ことが大事です。
公認心理師:吉田澄央
ライフファクトリー東京代表。「改善するカウンセリング」の実現のために、今まで1万回を超える精神科診療に同席。現役の心理師でありながら日平均来院数1000人以上の精神科医院にて、患者相談部門の事務長を任される経歴を持つ精神科医療分野フェッショナル。
吉田心理師の監修:「不安障害」記事一覧
吉田心理師の監修:「統合失調症」記事一覧
吉田心理師の監修:「アダルトチルドレン」一覧
吉田心理師の監修:「うつ病」記事一覧